電子書籍リーダー『likebook P78』使用感

likebook P78という電子書籍リーダーを皆さんは知っているだろうか。そもそも電子書籍リーダーって何だという人も多いのが実情だろう。

 

基本的に電子書籍リーダーとはその名前の通り、書籍を読むためのガジェットである。代表的なものとしてはAmazonが出している『Kindle』、楽天が出している『kobo』が挙げられる。しかしここで悩ましいのが、KindleだとAmazonが提供するKindleストアで購入したものだけ、koboだと楽天kobo電子書籍ストアで購入したものだけしか読むことができないことである。電子書籍リーダーは一般的にE-inkという特殊なディスプレイを持っているのだが、これがとても目に優しく、本物の書籍のような読書体験を与えてくれるのである。しかし現状Kindleストアか楽天kobo電子書籍ストアで購入しない限り、このE-inkディスプレイで読書体験をすることができないのである。これがなんとも悩ましいのである。

 

そこで登場するのがAndroid搭載のE-inkタブレットである。KindlekoboのようにE-inkディスプレイを特徴としながらも、Androidも搭載しているため、沢山ある電子書籍ストアのアプリを導入することができる。これにより、kindlekoboといった端末を使わずとも、E-inkディスプレイを楽しむことができるようになるのである。そしてこういった端末で有名なのが、絶対王者のBooxと新参者のlikebookである。今回紹介するのは新参者の方である。

 

likebookは中国のboyueが販売する電子書籍リーダーであり、6インチ、7,8インチ、10インチといったサイズでシリーズ化されている。そして私が今使っているのが7,8インチのP78である。動作は正直もっさり、ストレージは16GB、メモリは2GB。ガジェットに関してそれなりに知識がある者なら、あまりにひどいスペックに驚きを隠すことができないだろう。しかし読書をするだけだと割り切れば、案外実用に耐えうるスペックなのである。値段も3万円を切る価格で手が出しやすい(Kindleはセールだと最廉価グレードの端末は6000円ほどで買うことができますが・・・)。そして何よりSDカードを使い256GBまでストレージを拡張することができる。(王者BooxはSDカードスロットがなく、使用するにはSDカードリーダーを充電端子のところに刺さなければいけない。)

 

中国の、よく聞いたことのないメーカーの、よくわからないタブレットにはちゃんとアップデートが来るのかという疑問が湧いてしまうかもしれないが、ちゃんとアップデートは来るから安心できる(過去にはAndroid6からAndroid8へのアップデート等も行われている。)。

 

最近はスマホをいじることが増えてしまい、本を読むということがなくなってしまっていた。しかしlikebookを購入し、使い始めてから圧倒的に読書をする時間が増えた。現在読書離れというのが叫ばれて久しいが、思い当たる人はこういったガジェットを買ってみるのも1つの手かもしれない。